俵 万智 さんと息子さん石垣島に暮らして3年。
「旅の人」というには長く「島の人」というにはまだ短い
そんな時間の中で綴られたエッセイ集。
仙台から震災を切っ掛けに石垣島へ
そこでの親子での暮らし
南の島ならではの大らかさに子供の心は開き
その親である俵 万智さんも地域の人との交流
島の人に助けられての日々を読んでると
スケールの大きな自然の中で
それを受け入れて自然と共に生きる暮らしを感じる。
そんな暮らしの中で俵さんが撮られた島の写真も掲載てて
家からの定点観測の写真の移り変わり
季節は変わり時間も変化し同じ風景は存在しない
こんなアナログ的な暮らしが、人の心の機微なんだなって心に沁みる。
エッセイの中で俵さんの言葉。
「子供の成長とは自立だと思ってたけど
助けて貰える人間になることが
人として大事なのではないか」と書かれてましたが
なるほどなぁ~と感銘を受けました。
この島での暮らしや人とのふれあいが
価値観の変化を齎したのではないだろうか?
島での暮らしは心を変え、人生に影響を与えるものですね。