本棚にあった本。
学生時代、片岡義男の世界に憧れてバイク乗り(エンジン付き)になった。
あれからどれくらいの月日が経つのだろなぁ・・?
この本って元カノの家の本棚にあり
借りてそのままになってしまった本じゃなかったかなぁ?
これ読んでてこの本の最初、内容はよく覚えてなかったけど
あの頃の気持ちの場所をよく覚えてるものなんだよなぁ・・って
自分でも感心して読み出すと
読んでるうちに内容も薄っすらと思い出して来て
あの頃の懐かしい切ない気持ちになりました
それもこの本は短編なんですが
最初の「粉雪のつらく降るわけ」では二股掛けてて言い出せない
あのやるせない時間と空間や男の身勝手さが上手く表現されてて
う~んぉぉおって今日も言えなかったけど
まぁ仕方ないなぁ~感がよく出てるし
「缶ビールのロマンス」では自分のオートバイツーリングに出て
彼女を待たしてフラフラしてる男の話。
「ある日の真夜中」では彼女が真夜中にかち合うって短編・・・
何かに引き寄せられるようにこの本が手元にあるものだと因果を考えてしまった・・。
その彼女とはまさにこんな事が起こってしまい別れる事になったのだが・・
今思うとこの本はそんな若い頃の象徴的な本だなぁ・・と妙な心持になってしまった。
片岡義男の世界からは遠ざかってしまった自分だが
あの頃に確かに生きた証の欠片がこんな所にあったんだと
切なくもあの夏の早朝を回想した・・。