風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『幸福論』 須藤元気

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須藤元気さんがお遍路さんに挑み
四国八十八ヵ所巡りを写真と文章で感じた事を綴っています
もっとも印象的なのが
空海も修行した「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」を体現するため、
お遍路の間「ありがとう」と210,090回唱え続けたそうです
実は私もこれを読んでから
峠を自転車で登るときに試してました
ここに書かれてる通り
意識下に訴える事が出来ると思います。
いつもならネガな言葉がつい口をついて出て来てしまいますが
ありがとうなどポジティブな言葉を繰り返すと・・
おや・・?不思議と次の一歩が出て来て
心もポジティブに転換
その一回一回の繰り返しで前に進みますからね・・
あとがきにもあったけど
高杉晋作は困った時に「困った」とは言わなかったそうです
実際のピンチを呼ぶと考えての事らしいですが
まさにそんなスパイラルがあるんじゃないかな。
心のあり方・・
他の言葉でも書かれてましたが
「旅の目的はそこにある。他人を変えようとするのではなくまず、自分を変える」
「何所に就職しようと誰と付き合おうと一時的な幸せ以外、何も変わらない」
「真実は、自分が変われば世界が変わる」
まさに自分の内面との対話が幸福に繋がるのでしょうね。
アランの幸福論にも
「成功してるから満足してるのではなく、満足したから成功したのだ」
経験が在り方を生むのではなく
在り方が経験を生むのである
そうだなぁ。
沈滞した時代に前向きになるキーワードじゃないかな?
今年の初めに多くのブログガーも書いてたけど
心の時代に入る一年じゃないかと思います。
そんなスタートにこの本はピッタリでした。