ニューヨークで華麗なセレブ生活のジャスミンは
夫の逮捕により全てを失う。
不仲で下層な暮らしの妹のジンジャーがいるサンフランシスコへ行く事にーそこで・・。
人って貧乏で犯罪に走る人よりも裕福から転落する時に
耐え切れず罪を犯すってことが多いと何かで読んだことがありますが
犯罪こそ犯さないものの
まさにそのまんま壊れ往くジャスミン。
自分はそんな人間じゃない
私の居場所ではないと信じ
何もかもが我慢ならず
安定剤や酒に溺れ暴言を妹や周りにまき散らす。
そんな中で彼女はひとりの男性と出会い
そこで虚言の過去を語るも
妄想と真実の区別がつかなくなるシーン
迫真の演技でケイト・ブランシェットがオスカー受賞も頷ける演技。
セレブと言う記号に惑わされ
人生の中身は薄く脆い
こんな転落予備軍って割合に多いんじゃないかな?
人の弱さと似非セレブを皮肉を込めて
滑稽に描かれるのはウディ・アレン監督らしい人の真理をついた秀作。