風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『僕が殺した人と僕を殺した人』 東山 彰良

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アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。
三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。
台湾での少年時代の事件が原因なのだろうか・・。

『流』が面白かったので、この作品も読んでみました。
https://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/63703459.html


同じく80年代の台湾
同一人物も登場してちょっと読者としては
当時の台湾の世界が広がって想いを馳せました。

行ったことのない台湾ですが
日本と同じように同じ時代に流れる共通した雰囲気に自分の心も少年時代へ

私にも事件と言えないまでも怪我したり、喧嘩したり
劣等感や恐怖、夢や希望や正義などに多くの感情が入り乱れた混沌としたあの少年時代

幼馴染に合うとあの延長戦にあったのだと
後になってそれぞれの物語が繋がる。

主人公が回想する台湾時代のあの事件。
彼らの人生を解釈することは
想像に過ぎないのかも知れないけど
必死に生きた結末がそうであったならば、悲しい事実に苦しくなる。

当時のその瞬間には分からなかった出来事から方向の変わる人生

人生って不可解で難解なものですが
それはそれであり、受け入れ突き進むものが人生なのだよね。
きっと・・。