風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『孤狼の血』 柚月裕子

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昭和六十三年、広島県 呉原市が舞台。
所轄署の捜査二課に配属された日岡はヤクザとの癒着を噂される刑事・大上と捜査することに・・・。
仁義なきヤクザ世界は暴力団同士の抗争に発展し。
食い止める大上の策とは?真実とは何なのか?
2016年第154回直木三十五賞候補
第37回吉川英治文学新人賞候補
第69回日本推理作家協会賞受賞作


呉原市は呉市のことで
昨年は呉市で映画のロケをやってたそうです。
映画撮影現場見てみたかったなぁ~

さて、お話ですが
暴力団系列の金融会社社員が失踪したの捜査で
禁止されてる手法で操作し真実を明らかにする大上

こうでもしないと解決出来ない法律って誰の為のものなのだろうか?
仁義なきヤクザ世界は暴力団同士の抗争に発展し。
食い止めるための大上の策が、これまたアウトローな手法

コンプライアンスと騒がれる社会で
警察でこれはかなり乱暴なんですが
でないと止められないヤクザ抗争の世界。

毒を毒で征して大局的な平安を齎すことや
この男の生き様を考えた時


ハードボイルドな一匹狼の昭和の男の凛々しさ
大上に影響された日岡も同じなのかな?

衝撃的なヤクザだけじゃなく警察内のスキャンダルや力関係
男達の血みどろの闘い泥臭い昭和は何故かイカシテル!

現実に昨年広島県警内での8000万の盗難騒ぎを考えると
この物語がリアルに感じるぐらいです。

違うのはこの汚れた男が筋を通す所が渋い生き方だな。

男の生き様に痺れるぜ!
映画楽しみだ!!

ちなみに大上は役所さん、日岡は松坂さんだそうです。
なるほどな配役。