三人の男と一人の女の三十余年におよぶ人生
巡り合い、別れ、また出会う
不思議な出会いの謎とは何なのか?
直木賞受賞作品。
ユニークな設定で
「君の名は」を彷彿させるような人の魂の繋がりや輪廻する魂
そこに不思議さや違和感なく
物語を読み続けることの出来る物語は流石の技量
細部に巧みな仕掛けがあり
連続し話が繋がって行きつつ世界観が広がる。
その仕掛けのひとつである
「瑠璃も琉璃も照らせば光る」の詩
遥かな時を隔てて想いを繋げる心地よさ。
積もり積もった想いの数々が走馬灯のように巡る。
間違ってしまった過去に救いわれる想いが昇華され到達する
これを心の浄化とも言うのかな。
曇った心に光射すような解放の時を迎えられたような物語。