風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『月の満ち欠け』 佐藤 正午

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三人の男と一人の女の三十余年におよぶ人生
巡り合い、別れ、また出会う
不思議な出会いの謎とは何なのか?
直木賞受賞作品。

ユニークな設定で
「君の名は」を彷彿させるような人の魂の繋がりや輪廻する魂
そこに不思議さや違和感なく
物語を読み続けることの出来る物語は流石の技量

細部に巧みな仕掛けがあり
連続し話が繋がって行きつつ世界観が広がる。

その仕掛けのひとつである

「瑠璃も琉璃も照らせば光る」の詩

遥かな時を隔てて想いを繋げる心地よさ。

積もり積もった想いの数々が走馬灯のように巡る。

間違ってしまった過去に救いわれる想いが昇華され到達する
これを心の浄化とも言うのかな。

曇った心に光射すような解放の時を迎えられたような物語。