風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『騙し絵の牙』  塩田武士

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出版社大手の雑誌「トリニティ」の編集長速水輝也。
大物作家の起用や映像化、存続の為企業タイアップと手を尽くす・・
大泉洋をモデルとして書かれた作品。

速水=大泉ってイメージで最初っから読んでしまって
セリフが大泉さんのキャラクターと被るし

この斜陽な出版業界の収益構造をもリアルに描かれてて
きっとこうなんだろうって内紛や派閥抗争もリアリティを増すものです。

こんな半現実な世界の流れで
あの結末を考えると何かモヤモヤ
現実ってそういうものかと深読みするとこれも真かな^^;

物語同様に作品の映像化、話題性とすでに企画あっての強力タッグ
読み通りのヒットするのかな?

マーケティング力やそれぞれの相乗効果が生まれるかも
あまりにも大泉さんや現実の出版業界のイメージが濃すぎてしまった。
印象のボリュームって大事ですね。