風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『蜜蜂と遠雷』

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若手ピアニストの登竜門と言われるピアノコンクール。
かつて天才少女と言われた栄伝亜夜は再起をかけ
年齢制限ギリのコンクールに挑むサラリーマン、高島明石。
名門ジュリアード音楽院に在学する優勝に燃えるマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。
突如として現れた謎の少年、風間塵。
それぞれに挑むコンテストの姿。

ブログを検索すると原作を読んだ時感じたことを再読出来るのは面白いものです。
蜜蜂と遠雷』 恩田 陸
https://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/64621388

原作の時も思ったんですが音楽を文章や映像化するって難しいと思いましたが
原作も映画も観事に音楽を損なうことなく描いてることに感激。

映画観ながら音楽で心を震わせるって初めての経験。
素晴らしい音楽。

窓から月を見ながらの月光を演奏するシーンも良かったけど
天才と呼ばれたものの表舞台から去った少女の葛藤や

理想に悩む、若き才能や天然であるが故の苦悩であったり
それぞれのタイプの違う天才が戦うだけではなく、補完し合い
新たなものが生まれる瞬間の素敵さ
何かが融合し化学変化の起こる瞬間を目撃したような感動

世界を奏でるような音
素晴らしい。