風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『蜜蜂と遠雷』 恩田 陸

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天才ピアニストたちが繰り広げるコンクール
第1次から3次予選そして本選へ
音楽とは何なのか?ギフトとは?
才能と運命の結末は!?
第156回直木三十五賞
第14回本屋大賞受賞作品。

音楽の才能に恵まれた人間が世界には存在し
その天才同士が競うコンクールというもの世界

天才の葛藤や背負ったものを感じつつ
一次審査から→二次→三次→本線と進む中で

それぞれの音楽を奏で人生と向き合う姿勢や
そもそも音楽とは何なのか?

「私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?」って台詞がありますが

神のみぞ知る行方。

審査をクリアしつつ盛り上げる構成となっており
魅かれると共に自分にとっての音楽の存在を考える。

いろんな音に囲まれ、その音に影響を受けて
新たな関係が生まれ繋がり喜びがある。

喜びと充実感のある世界は神々しい世界。
神から選ばれた者の音楽を感じたい。

そんな気持ちになるドラスティックな物語。