風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『理論と感性は相反しない』 山崎ナオコーラ

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最初はこの15編が繋がってると分からなかったんですが
なるほどそうなのか・・
連載じゃなくて書きとめたものだと
あとがきに書いてましたが
なるほどねぇ・・
ちょっとナオコーラさんの世界に浸った
趣味性に凝った作品だったかな。
一般受けはどうかなぁ・・?
しかし巧みな言葉選びは健在
センスの良さには舌を巻きます。
あのちょっとしたセンテンスに真理が詰まった軽い言葉
「わかり合うことなんて、全然求めてない。好き合うことを求めているのだ。」
そういうのありますよねぇ・・
何で分かり合おうとするのか?
好きであるだけでいいはずなのにねぇ・・
他にも
「耳はノイズをより分けられず・・手が震えた」
ついノイズと分かってるのに
そのノイズに惑わされることってあるよね。
小説家と会社員の恋愛は現実だったのかな?
タイトルの『理論と感性は相反しない』ですが
感性の女と理論の男ってのは相反しないよねぇ
きっと補完関係にあるわけですから・・
その間にもう一つの要素が大切だとは思うけどね。