風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『翻訳夜話』 村上春樹 柴田元幸

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村上春樹さんは自ら書く作品があるのに
なぜ翻訳するのか?不思議でしたが
彼が曰く「翻訳はほかの行為では得ることのできない特別な種類のものである・・」
この対談相手の柴田さんとのことも
「僕らは翻訳という一種の病に(情熱に)という共通認識を仲立ちにして、
それぞれに、励ましあい、刺激を与えあえあってくることができた」
翻訳は作品を書く事とまた違う情熱的な行為なんですね。
嵌ればコツコツと・・楽しそうって言えばそうですがね・・
偶に私も分からない歌詞を訳したりしてますが
言葉の選び方が難しいんですよね。
これが長い文章になるとやった事はないですが・・
独特のリズムが文章にはありセンテンスで切ると流れが変わってしまい
失敗すると読みにくい訳本多いですしね。
対談中に出てたけど苦労するのがジョークやスラングってのもあるしなぁ。
直訳してるジョークのって偶に読むけど
あれはなぁ・・・(笑)
最後に掲載されてた二人が同じ文章を訳した物語
違うものですね・・
その人の特徴があり名前見なくても誰が訳したかわかるものです。
翻訳の世界って面白く興味深いももんだ・・。
映画も音楽も訳があれれ?ってあるよなぁ。
しかしモームは言います
「人間が書いたものが、人間に理解できないわけがない」
「理解できたものが別のかたちに置き換えられないわけがない」
この再現性がまた奥深い・・