風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『1Q84 BOOOK 2』村上春樹

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不確定な偶然の重なりが時に人生を方向付けると思ってたけど
やはり何事も必然性があるものとしか思えない
この天吾と青豆のように
ある一つの出来事がその後の人生を決定付けるって
自分も思い出したらあるもんですよね。
やっぱりそれは必然なのかもしれない
しかし人は本分の言葉を借りると
「天吾がやらなくてはならないのはおそらく
現在という十字路にたって過去を誠実に見つめ
過去を書き換えるように未来を書き込んで行くことだ。」
信じて誠実に生きることが
人生をよりよい方向に導くものと
落胆するなら解決策を見出した方が
遥かに建設的で幸せに導きますもんね。
勇気を持って生きる
その勇気は本文の言葉をまたまた拝借すると
「心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない」ですもんね。
しかし、いつもながら感心するんは
文章の豊かな表現力とストーリーに流れるようなテンポ。
中でも好きなシーンは
親父さんとの天吾の会話のシーンや
青豆が天吾を見つけ
同じ月を見てるシーンも印象的で切なく思いを溢れさせるね。
一方天吾も・・
「青豆はその温もりをここまで伝えに来てくれたのだ。天吾はそう思った。
それが彼女が二十年前に、あの教室で手渡してくれたパッケージの意味だった。
彼はようやくその包みを開き、中身を目にすることができたのだ。
青豆、と天吾は言った。僕は必ず君をみつける」
この二人と迷い込んだ世界の行方が気になる
BOOK2では衝撃的な青豆のシーンで終わるもんなぁ・・。
早くBOOK3読まなくちゃならん。
もしかして私も月が二つ見えるんじゃないかと
空を確かめたくなった。

1Q84 BOOK 1』 のレビュー
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/60787468.html