風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ノルウェイの森 』

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学生時代に読んだ「羊をめぐる冒険」以来のハルキストの私
原作を何回読んだだろうってぐらい読みました。
時系列や心情の変化を映像化するのは難しいだろうと思ってましたが
丁寧に映像化されてましたね。
特に直子の心の歪は
ドキドキするぐらい切なく息苦しいく映像化されてました
すぐさま監督を調べたら
トラン・アン・ユンって監督なんですね
日本人じゃないけど冬の日本的な映像と心情を見事に表現されてるなぁ
映像ってそう言うものかもしれないですね。
さて、内容ですが
原作のファンとしてはカットされてるシーン
レイコの皺の話をする何でもない会話とか
う~ん・・残念だなぁって思うけどそれはそれで悪くないな。
ワタナベの喪失感と再生への放浪は行間にこそ感じる間だと思うけど
映像はスタイリッシュで新鮮な感じでした。
映画だけ見た人ってうまく見れたのだろうかな?
先に直子の心情は丁寧に描かれたと書いたけど
緑さんやレイコさんの損なわれた部分に思う
あんまり欲張っちゃいけないですよね。
松山ケンイチさんよく演じてましたし
イメージの欠損を恐れながら見たけど杞憂でした。
重く苦しいけど美しい人生の機微
この映画は一般に受けないと思うけど
私はいい作品だと思います。
ビートルズの「Norwegian Wood」を聴きたくなったなぁ
あぁ原作と一緒に・・。