伊坂幸太郎さんらしく
伏線が交差して結実するお話は読書後のカタルシスがあります。
あとがきに書いてたけど
新聞に連載されてたそうですね
それでちょっとラストを急ぎ過ぎたかな・・。
さて、内容ですがー
4人の父親って設定でそんな生活は一見
混沌とした中にありそうな主人公の息子の由紀夫だけど
捻くれた所がない為に
トラブルに巻き込まれたりして呆れながらも
それぞれの親父さんに影響を受けながら
淡々と逞しく生きるってさ
会話のテンポも相まって
楽しんでページを捲ることが出来ます。
逞しさって最近の子供にない気がするキーワードだけど
行き詰ったりどんな状況に陥っても絶望しないで生き抜く知恵は
まさにこんな生活で培われたものなんですよね。
そんな彼の親父の一人、鷹がこう言ってます。
「人間というのは、自分が信じたいと思うものを信じるんだ」
四人の父親でお互いがいい関係で生きる
その後の楽しげな暮らしを私は信じたいな。