風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『残り全部バケーション』  伊坂幸太郎

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ひょんなことから、家族解散前になる家族と
見知らぬ組織を辞めようとする男とドライブすることになる
五章構成の連作集。

作家の名前見なくても作品読めば伊坂さんと分かる
巧みな構成で話が交錯しながらも
見事に結実する伊坂さんの真骨頂スタイル。
読んでて快感なんですよね。

構成の巧みさだけじゃなくて
人のおかしいみや悲哀もあって
登場人物の岡田、溝口も高田も常務も毒島に早坂家と
鮮やかに個性が浮き立つ。

ラストも解釈によっては
いろいろと取れるエンディングにあれこれと考えて・・
読んでる時間を忘れ
次のページを捲りたくなる
エンターテイメント作品はさすが!の出来。