殺人事件の犯人の行方と捜査はどこへ
被害者や目撃者は・・・謎か謎を呼ぶ。
ミステリー連作短編で構成は・・。
第1章「弓投げの崖を見てはいけない」
第2章「その話を聞かせてはいけない」
第3章「絵の謎に気づいてはいけない」
終章「街の平和を信じてはいけない」
いけないことの連続と伏線が交錯するパズルミステリー
ミステリーに込められた大どんでん返しへの期待と意外性
そして全てが納得出来ることがポイントだと思うんですが
ラスト数行に込められたものと次のページにはモノクロの意味ありそうな写真が
これまた怪しげな雰囲気を醸し出しつつ次の章へ進み
次に行くと登場人物と交錯して時間も遡り立体的になりつつ
章が終わらり想いを巡らせ
ラストで答え合わせの流れ
つい前のページをペラペラと捲り
検証し納得したり腑に落ちなかったり
そういう意味では別の本とは違う面白い試みですね。
短い文章で伝える巧みさもあり
軽快にミステリーを満喫しました。
人生のいけない瞬間って無意識ですが沢山あるんじゃないかな。
これは何かあるな!?物語に嵌り過ぎて日常のシーンでもそんなこと考えちゃいました。