著者の高野てるみさんがほぼ太宰の全作品を読んで
ピックアップした言葉は500以上。
そこから最終的に66に絞った恋愛に関する言葉を1冊にまとめたユニークな本。
活字中毒の私は多くの本を読んできたけど
その中でも大きな影響を受けた作家の太宰治
その言葉をを改めて読んでると太宰の生き様や
思考の純正なエッセンスを抽出したように
作品を思い出しました。
人生において恋愛ほど
人の人生を左右することってないですよね。
恋愛に生き恋愛で命を落とした彼の生き死にを思うと
恋愛を語る言葉の一つ一つに重き響きがあります。
小説一行に込められた言葉と背景にある深さと大きさ
それは一人の人生を動かすに余りある力があるんじゃないかな?
それが集まった一冊の本に作品の残り香を感じ
再び作品を読み返したくなるものですね。
太宰への愛なくしては出来ない本です。