過去のトラウマに捉われ働けない達夫と粗末なバラックに住む拓児が出会い
拓児の姉千夏の人生に背負った苦難。
その先にあるものとは・・。
刹那で重たい雰囲気に包まれ
無軌道で投げやりになる世界。
リアルな重さと言うべきか
普段の生活で見ないようにしてる世界が垣間見え
自分も何かの切っ掛けで転落して
這い上がれなく
足掻く日々ってものがありえるんじゃないかと思う。
掛け離れた世界でありながら
この重さがリアルさを持つのは
主人公の綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉の演技なくしては成立しない物語。
この不幸の連鎖と言うか
「血」って言葉が出るけど
選ぶことの出来ない引力に引き寄せられ
呪縛のような負の何かを選択してしまう人生
そこにあるものって何だろうか?
彼らの呪われたような宿命
ラストの微かな口の動きを読む
どん底でもなんでも
『そこのみにて光輝く』
微妙ですが、そんなラストは救いでした。