風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『銃』 中村 文則

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偶然に銃を手にする主人公
銃により変わる人生。
これは必然なのか?偶然なのか?

象徴的な銃の存在。
日常にないであろう銃の存在が現実となり
自分の中に深く重く入り込む

作家の力量がこのIfをもありえる話に感じ
追いつめられる過程に自分も汗が噴き出す。

人は人生に許された時間において
何を選択しどう向き合うのか?

意外に支配してるのは
偶然の巡り合わせだったり

必然のない事柄がその後の人生を支配し
構築するのだと確信的な感覚を得る作品。

自分もこの作品との出会いによって
不確定な出会いの必然性みたいなものを感じる。

誰もが持ってるであろう狂気を知り
恐怖することもあるものですね。

日常の変革は簡単な切っ掛け
それもまた人ってものなのだと感じる。