古典落語『ねずみ』『死神』『猿後家』を原作とした3つの短編映画。
オムニバス構成なんですが
それぞれの冒頭には落語家の桂三四郎が案内役のカットがあり
締めに落語家の立川志らくや三遊亭小遊三らの映画についてコメントが次々出てくる。
不思議な構成なんですが
この落語ってものに多少なりとも好意と興味があるとおまけ付きって感じで楽しいかな。
話はそれぞれ
原作『ねずみ』⇒『ビフォーアフター』
原作『死神』 ⇒『ライフ・レート』
原作『猿後家』⇒『猿後家はつらいよ』
現代にアレンジされたもので
その話を知ってても演者の力により想像が膨らみ面白くも楽しくもなるものですが
映像でそれを見せられると
どうなのかなぁ・・!?
別物として違った美点に力点を置くならばありかな・・。
私は最後の『猿後家』が良かったなぁ
次々と無理な注文を聞き
映画撮影が無茶な展開になる滑稽話ですが
ちょっと人情もあったり
その機微がやっぱり落語。
うーん。
まぁ、実験的映画なので
談志曰く「落語は人の業の肯定」と言いますが
まさにこれも業の肯定として温かな目で観たいものです・・
落語聴きたくなるから成功してるのかも?