大学院生の珠は修士論文のテーマとして哲学的な尾行の実践を試みる。
彼女は石坂の尾行を開始、その中で珠は石坂の秘密を知ってしまい・・・。
作品に流れる空気が霧のように自分を覆う
このハッキリ見えないものは何だろうか?
個人的な尾行という行為を通して実は見えて来るものは謎の深まりであり
一見真実と思えることが、そうではないことであることや
一見、恵まれた家族の暮らしにある闇
人って誰しもあることだと思うけども
この狭間にある真実が
人の奥深さを理解することを理解しても
自らの人生の教訓として生きることをよりよく出来ない不器用さが”人”ってものかも知れないですね。
人の性ってものが
理解することと幸せに生きることと繋がらないやるせなかさが
教授の姿からもあの一家からも主人公からも感じ
摩訶不思議なものですね。
だからこそ、人を研究し生きる価値があるのかも知れないな。