戦争に負け占領軍の先発隊がやってた。
戦争に負けるのがどういうことなのか
彼らの目的は何なのか?
経験がない住民と猫は右往左往するが・・。
ファンタジーのカタチをとりながらも
現実社会の風刺とアイロニーの効いたお話に
意外性のある怒涛のラストへ向けての切り返しはさすがの伊坂幸太郎さんですね。
裏切らないなぁ~
戦争に負けることは負けた方にとっては深刻な状態だけど
強大な国家においてはそんなのは些細なピースに過ぎないこと
視点を変えると猫と鼠の話が出て来ますが
まさにそんな感じで
追う本能と理性ある猫と鼠
滑稽ですが人間も同じようなもので
現実にも脅し合い、化かし合いの国連の駆け引き
圧力を受け被害者となった国が別の国に平気に圧力を掛け
政治的な駆け引きをする姿
フィクションの方が現実にる虚構を鮮明に表現してて
面白いですね。
この物語の片目の兵長の真の目的は何なのか?
真実を知った時。
報道の偽りや人の噂の力
人は妄想にて不安を増長させ
虚構が現実となる皮肉。
人間社会ってそういうことなのか
ふと我に返ると言葉の分かる猫が傍らに居そうです。