風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『火口のふたり』 白石 一文

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挙式を控えた元彼女、直子の挙式までの禁断の五日間
出口の見えない二人の行きつく先には何があるのか?

人生が行き詰まり先行きが見えなく自暴自棄になって
本能のまま快楽に溺れたいって何だか分かるなぁ・・。

リセット出来ないなら滅茶滅茶に破滅の誘惑もあるような、ないような・・
だけどその後も生きて行かないとならならないし、とか考えると
そこらが箍に嵌るものなのだろう

時間と共に危機が迫り火口から噴火するマグマの畔のようであり
野外での性行為からの快楽であったりと刹那な情に溺れる二人。

意外に何とかなったりしても
結局、その後を生きて行かないとならないのですよね。

何に恐れて気持ちを偽るのだろうか?
心って何なんだろうか?
自分に問いかけてみたりする。

恐ろしき煮えたぎったマグマの存在する火口を覗き見たい誘惑。
人の愚かさを見つめてしまう。