風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『鷺と雪』 北村薫

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物語の素晴らしさとは
一瞬にして心は時代や場所、性別や年齢、貧富や立場を超えて
旅をすることが可能になることが魅力の一つだと思うんですよね。
この『鷺と雪』は昭和初期を舞台に
貴族としての生き方や考え方に心はあの時代へと・・
懐古主義ではないですけど
制限のある生き方の中に凛とした立ち振る舞いに

今では当たり前に溢れた自由と言うものが
人の意識や人生にどう影響するのか興味深いものでした。
ある規範があるからこその自由ってある気がしますね

時代の息遣いは徐々に重さを増し
戦争と言う大波が世界を覆い
その後の彼らの身にもそれが襲い掛かるだろう
最後に”2.26事件”の触りが出てくるけど
彼らがうまく生き抜くことを願う・・。