『贋作』という本の講演に訪れた作家ジェームズ・ミラーと
ギャラリーを経営している女性(ジュリエット・ビノシュ)が
夫婦を装い美しい秋のトスカーナを巡るってお話・・。
装いから徐々に関係が深まり
この二人は倦怠期を迎えた夫婦なのか?
作家とファンなのか?
演技や会話がリアルで
この話の設定自体の真実が分からなくなってしまった。
時に真実が分からないから
ふと真が見えるものってあると思うんですよね。
この迷宮の中で美しすぎるこのトスカーナに
舞い降りる美しい悲劇。
現実の世を覆う虚実の人生
ほろ苦く受け入れられない実が悲劇ならば・・
甘美で包容されるが虚あってもいいんじゃないだろうか?
本物だけが人を幸せにするとは限らないよね。
逆も真なりですけどね・・。