風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『トスカーナの贋作』

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『贋作』という本の講演に訪れた作家ジェームズ・ミラーと
ギャラリーを経営している女性(ジュリエット・ビノシュ)が
夫婦を装い美しい秋のトスカーナを巡るってお話・・。

装いから徐々に関係が深まり
この二人は倦怠期を迎えた夫婦なのか?
作家とファンなのか?
演技や会話がリアルで
この話の設定自体の真実が分からなくなってしまった。

時に真実が分からないから
ふと真が見えるものってあると思うんですよね。
この迷宮の中で美しすぎるこのトスカーナ
舞い降りる美しい悲劇。

現実の世を覆う虚実の人生
ほろ苦く受け入れられない実が悲劇ならば・・
甘美で包容されるが虚あってもいいんじゃないだろうか?

本物だけが人を幸せにするとは限らないよね。
逆も真なりですけどね・・。