風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ』 西研

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哲学者ニーチェ。二大思想「超人」「永遠回帰」を軸に構成された
NHK放送シリーズを単行本化。

19世紀の哲学者なのに現代日本にも嵌る言葉の数々
普遍的な真理って人類の宝だと思う。
それだけ人は時が経っても変わらないものなんだなー

人は日々積み重ね生きてると排気ガスのように
悩みや迷い、不安が心を闇に落とし込み
理想と現実の乖離って生じますよね。

世界では多くの人が神を信じ
そこに委ねようとするヨーロッパの例をあげてましたが
神父的な善悪の判断基準と貴族的な良し悪しの基準
何に価値を見出し決断をするのか?

人間を堕落させる嫉妬や恨みの感情(ルサンチマン)を
どう克服するか?
またはニヒリズムに陥りがちな現代人が
どう日々と向き合いを生きるのか?

積極的な創造性の発揮と自己肯定ってじゃないかな?

最後の対談にあった言葉
自分を肯定できるということは
「さまざまな偶然を必然に感じられる才能」 ってのが印象的。
これだよなぁ~ニーチェさん。