監督・平野勝之は一時は元カノAV女優、林由美香の死に直面
周辺の人や自転車旅行に行った日々
そんな彼女を収めた膨大な映像素材と格闘し編集したドキュメンタリー。
「ヱヴァンゲリヲン」の庵野秀明監督がプロデュースを務めてます。
自転車雑誌にこの映画のレビューが掲載されてて気になって見たんですが
東京から北海道・礼文島まで林由美香と自転車旅行をし
その道中、激しいケンカをしたり
自然に打ちのめされたり・・
監督がカメラを廻さなかったので、「監督失格だね」と言われるシーンも
このタイトルにもなってるこの言葉。
これから、どんな時も映像にする監督が
撮り溜めた刻々と変わる時代と関係を冷静に描き出してました。
亡なられた林由美香さんの
第一発見者となるその日もカメラを廻してたんですが
あまりのインパクトとショックにより封印された長い時間。
一人の人間の死と残されたものの呪縛。
大きく苦悩する監督と母親の姿を通して
普段自分でも分かってると思い込んでた”生”が如何に温いものか実感。
先日のお盆、分かってるようで重さが分かってない
命や絆を考えるいい機会になりました。
きっと生涯、記憶に残るであろうインパクトのあるドキュメンタリー作品。