風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『4ヶ月、3週と2日』

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独裁政権時代のルーマニア
妊娠をしたルームメイトの違法中絶を手助けする主人公の一日・・。

この映画なんと私の好きな『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を抑えての
第60回カンヌ国際映画祭パルム・ドール
おまけに多数の映画賞作品賞を受賞作品ってことで観たんですが・・

何とも暗い辛い悲しく恐ろしい。
ネガティブな言葉しか頭に浮かばないこの映画なんですよね。
この作品が賞を取るってのを考えると
独裁政権時代背景で国民は貧困に喘ぎ
違法な中絶にしか頼ることが出来ない人が居たり
それに付込む人間が居たり
暗い時代の空気を巧く描いてるんじゃないかな。

手助けされるルームメイトの投げやりで
傲慢な姿勢が不愉快なのに献身的な主人公の行動。
絵も酷くガサツであり人の描写もどこか排他的で
全編、場末な空気が漂ってます。

賞に輝いたのはこの重苦しい空気漂う独裁政権の情勢を
リアルに表現してるからかな。

心に響くって意味では衝撃はありますね。
落ち込みたい方にはお勧め^^;

【公式HP】
http://www.4months3weeksand2days.com/