風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『私とは何か 「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎

分人という考え方を提唱する平野啓一郎さんの話は

人を救う処方箋となりうる思考方法でした。

以前読んだ 『空白を満たしなさい』
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/61945151.html
その中で分人は作品の中でも表現されてて物語の力で見事に表現しています。


さて、分人とは何か?簡単に言うと・・。
人間は決して唯一無二の「(分割可能な)個人 individual」ではなく
複数の「(分割可能な)分人 dividual」である。ってことであると書かれてます。


もう一度、表現を変えると
人間は分けることが可能な存在であって
人間は対人関係ごとに複数の顔を持っており
一人の人間は複数の分人のネットワークによって成り立っている。
そして個性とは、その複数の分人の構成比率によって決定されるというのだ。


一貫した自分と言うものを捨てすてることで
分かれれる自分があると考えるならば
自分を肯定出来し多くのことで不毛な悩みは減るのではないだろうか?

他者と自分や一貫した個人との脱却は
家族や恋愛、職場とあらゆる人間関係において
置き換えることが可能であり
悩みを抱えた人への処方箋になる思考方法。

この考え方を短い日記で表現するのは難しいけど
人間関係で悩まれてる人へ
お勧めの一冊。