6歳の息子と妻と平穏に暮らす良多のもとに突然、病院から連絡が入る。
息子が出生時に病院で取り違えられていたという・・
父親、良多はどう決断するのか?
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞。
父親とは何なのか?
血の繋がりなのか?日々共に暮らした絆なのか?
母親とはまた違う父親の心の動き
個人差もあるでしょうけど
明らかに男女差ってものも存在するんじゃないかと思う
監督と脚本を書かれた是枝裕和さんが
調べたそうですが
男は血を優先する傾向があるそうです。
物語ではお受験するようなエリート家庭と
怪我なんて多少気にしないような
庶民家庭の対照的な子育てが描かれてるけど
母親同志の愛情は同じような時を過ごした絆に重きを置き
男の愛情と接し方って違うような気がするな
男の場合、自分の血なのか?信じるしかないわけで
他者から「似てるね」って言われると
喜んだりするのも
血統を優先するからそうだからだろうか?とも考えてしまいました。
自分の実の子供であっても
理想的な意味で父親になることは簡単ではないですもんね
その繋がりが違うとなると余計に心中は迷うだろうな。
複雑な心境。
間違えられた子供が星に願いことをするシーン
願いとは何か・・。
子供が撮った写真
カメラに収められた父への眼差し
あぁー思い出してもジーンとするなぁ
絆のあり方、親子って・・何なのか?
単純じゃないくラストも曖昧な感じですが
これも向き合い葛藤し、迷いながらも関係を築くことこそ
まさに『そして父になる』だとしみじみ。