風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『君がいない夜のごはん』 穂村 弘

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穂村弘の「食べ物」をテーマにした58編のエッセイ。

ネットのブックマークや本棚みたいに
食に対する姿勢もその人らしさを表すと思うんですが
穂村さんのユニークな視点、分かるなぁ~って部分が面白く書籍化も納得。

ユニークと思ったのが
わんこ蕎麦が好きな若者へどこが好きなのか?って質問しー。
好きな理由が「リズム」って部分が著者も書いてたけど
ユニークな視点ですよね。
食べ物とリズム、一見関係ないようで
流れるリズム、ノリってのあるよなぁ。
体のリズム、ノリってのも大事ですからね。

書いてて思いだしたけど
食べ物のネーミングについては
「骨付き豚」や「牛の頬肉」とは違う想像してしまう
「乳飲み子牛」のネーミングだったり
ちょっと小洒落た店だとあるよねぇ・・
乳飲みって・・それ食べるのどうなの?
食に対する拘りへの裏返しかな。

他にも印象的なのが
「死ぬまでに経験出来る食事の回数は決まってるのだから
一度でもいい加減なものは食べたくない」って部分で人がいたそうです。
人生の時間を食に対する尺度で測るってのがまた印象的

自分の好きなもの
感動するような景色や充実した時間
そんな素的な時間は限られてますもんね。
食に拘るなら、そこれもきっとあるある。

食の話はその人らしさを知り
言わずして分かる
人を構成し表現する重要なものなんですね。^^