風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『それでも前へ進む』 伊集院 静

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JR東日本の車内誌「トランヴェール」の歴代人気No.1連載「車窓に揺れる記憶」の人気エッセイ単行本。


伊集院 静さんの『大人の流儀』シリーズから読んでますが
これは彼の一番素晴らしいと思うエッセイでした。

JR東日本の社内誌らしく

電車の車窓からの風景からの話であったり
著者の記憶の中にあった風景もあり


昨日は熊本で震度7の大地震があったし
3・11や家族の死にも触れ

人が悩みの中で一歩も前に進めなくなるような苦悩の中でも

それでも前へ進むための言葉がある。

老婆の言った「哀しみにも終わりがあるものなの・・」など
本編にもあった

物語を紡ぐ言葉の力を信じる。


「人は道理や理性だけでは生ききれない・・人間がどう考え、どう動くのか。・・」


人は物語でしか伝えることの出来ないことってきっとある。

そう私も信じる。
このエッセイに書かれたように
巡る人生の中で人と人の関係にある未来を・・。。


流れる車窓のように人生は進み進めるのだ。

”それでも前に進む”。