風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『白河夜船』

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友人の死、不倫の恋が彼女の生活を変えてゆく・・。
痛みとは何か?

安藤サクラ主演に原作よしもとばななと来れば
二人とも気になる存在であり観ないといけない。
原作は昔に読んだ作品で映像化は難しいのではないと危惧してましたが
見事に映像化してました。

台詞も少なく心の底の混沌を表現するには
全身から表現出来ないと伝わらない世界を
安藤サクラは見事に演じてたと思います。
やっぱりすごいな。

さて、ストーリーですが
自分の心の痛みには敏感に反応するものですが
相手の人の痛みを心底共感して引き受ける心。

そこにあるカオスと苦悩の中で
睡眠と覚醒の境界が曖昧となりその漂う世界
その中で自分はどこに辿り着くのか?
世界を漂流する闇

存在するのに観てない世界に想いを馳せる。

自分の痛みには敏感なものですが
人の痛み感じる心を忘れてないだろうか?

心はそう強くもないけど
そんなにも弱くもないんじゃないかな。
そんな心に・・。
そっと寄り添う映画でした。