2000年3月から約1年にわたって雑誌「anan」に連載された50篇のエッセイ
イラストレーター大橋歩とのコラボレーションでモノクロの銅版画101点も掲載。
2000年なので18年前となるエッセイなんですね。
デビューした「群像」新人賞の授賞式での「スーツの話」とかその時ならではのお話を収録されてるし
軽快なタッチでありながら一瞬深く短い文章は流石のセンス。
エッセイの中の短い文章にもセンスって出るものでメールとかもそうかな
読み進めると良く登場する猫の話だったり
奥さんお供で、やらかした失敗話や
春樹さんが小言言われる姿はこのエッセイじゃないと読めないものですね。
時としてウンザリするような日常ですが
敬愛する村上春樹さんも同じく
いろんな細事に巻き込まれ
それをこうして、笑い話にしたりっていいなぁ~
視点によって物事は楽しくもネタにもなるものです。
うまく分かれを・・って話も良かったなぁ。
私も上手くさよならを言えてなかった。
あの頃の自分にあの場面に上手い別れを言えたならば
きっといい出会いもあるし展開も変わって来るのではないだろうかー。
日々が楽しくなるようなセンスあるエッセイ。