風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ナナメの夕暮れ』 若林 正恭

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『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。
ダ・ヴィンチ」での連載に書き下ろしを加えた「自分探し」の答えとは!?

嫌いだったものが好きになり
恥ずかしかったものが気にならなくなり
体も思考にも変化があるって話に共感して頷いてしまう。

振り返ると、自分探しを大学の頃に
よく思って旅したりしてましたがそこには何もなかったな。

実は自分自身の心に答えがあったからなのだろう
そんな気持ちを忘れてたのですが読みながら思い出し
あの気持ちの行き先が不思議に蘇る。

自分の弱さが故に周りを否定し
自分がマウンティングしてることに気付くこともなく
恥ずかしげもなく正義を振りかざす20代の自分に
穴が合ったら入りたいとはこのことでした

若気の至りと言いますが
そこから脱却することなく生きてる部分もあったりと
論理的に構造を考えると若林さんの書いてることはまさに刺さる。

処方箋として『肯定ノート』の話がありましたがナイスなアイディアで
ポジティブを謳う自己啓発本よりも内側に意識を向けた方が近道であること

人は物事を肯定することで自分自身が肯定されるって大事なことを読んでてハッとしました。
読んで良かったと心底思う一冊。