最近、歴史ものをよく読みますが
今回は『高杉晋作 -あばれ奇兵隊ー』 福田善之です
私が生まれる前に書かれた本ですが
作品は色あせるものじゃないんですよねぇ。
十分イケテますし、よっぽど最近のTVドラマよりも
人が上手く描かれてるなぁ・・
結局どれだけ魅力ある人を内面から描けるかってのが鍵ですよね。
高杉晋作は別の人が書いた作品も読んでますし
生涯は知ってますから期待を上回る出来じゃないと納得いかない。
しかしこの作品は流れるように読み終わってしまいました。
設定は講釈師前説で始まるこの本は
導入から興味持ったからかな?
映画は最初の10分が大事とも言われますけど
この作品の掴みはOKって所かな。
高杉晋作の激しくも繊細な生き方や時代の必然に引き込まれたような
登場人物、幕末の持つエネルギー躍動感って大好きですね
現代、共産党から自民党まで全ての政党が改革改善を訴えて
選挙するけど何が改革のなのか?何を目指すのか??
焦点が曖昧。
この時代、尊王攘夷論だ開国だと意見は真向対立してる
この価値観の渦の中で高杉晋作はどう考え生きたのか?
命を掛けた生き様に清々しい潔さ
そんな時代に思いに馳せるのもいいものです。
私の好きな句
「おもしろきこともなき世におもしろく」
「住みますものは心なりけり」
上の句を晋作が読み下の句を望東尼が読んだそうですが
いい句だなぁ・・・。
こんな句のように生きたい。