風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『銀翼のイカロス』 池井戸 潤

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銀行に戻った半沢直樹、シリーズ第4弾
経営再建中の帝国航空
政府の再生タスクフォースは500億円もの債権放棄を要求
さて,この巨大組織とどう戦うのか!?

実際のニュースとして見聞きする話しから想像するような
政治と金、利権と巨大企業の組織的な柵
銀行内でも金や派閥、人脈によっての駆け引きは
さすが元銀行員の書く小説でリアリティありますねぇ。

この半沢のように潰されずに戦うことの出来る人間が
どれだけ存在出来るのか?ってことは置いといて・・・。

人の多くが思う原則
言葉は好きではないのですが"正義"ってものを
逆境にめげず貫く人間が活躍し貫く姿と
その心意気に同調し、陰日向となる部下や仲間の存在の頼もしさ
倍返しに象徴されるシーンには胸の空く思いがします。

ここらが人気シリーズで支持されるポイントなのは良く分かるな。
日本の巨大な企業だけじゃなく
世界も公平とは言い難い理論で動いてる現状に
モヤモヤとする人が読むと、ちょっと気分が良くなるかもー。

儚くとも、リアリティある手法で世界を変えようと
夢見る人が増えれば
きっと世界は今よりはきっと良くなるんじゃないだろうか?

いけ半沢!バンカーとして世を洗濯!