風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『ことの終わり』

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世界大戦末期の1946年代のロンドン。
小説家のモーリスは知り合いのヘンリーの妻であるサラと出会ってしまう。
そして、愛人関係となり、サラが一方的に突然関係を打ち切った理由とは何だったのか・・。

ジャズが似合いそうなスリリングな謎
私好みな導入部。

気持ちを表したような暗い雨の映像や爆撃のと音
語り過ぎないセリフに美しい演者

テーマである心の縺れしても
モーリスが体験したシーンを
サラの視点でプレイバックする構成によって
サラの誓いと祈りを浮き立たせる構成は見事。

登場人物のそれぞれのジェラシーは良く分かるし
時計の針の音も聞こえそうな張り詰めた緊張感

モーリスはこう言います
「嫉妬は欲望」であると
燃えるような嫉妬の炎の中で焼かれ苦しむそれぞれ心

こんなことになったならば・・
きっと誰もが神の存在を考えるだろうけど
信者であるサラが神に祈り誓うことと
そうではない人間では全く違う次元なんですね。

サラは確かこんな意味のことを言います。
「偶然はなんらかの意思をもって起こる」とー。

まさに神がそれぞれに与えた試練だとしか思えない物語。
愛と言う言葉は一緒であっても
全く異なる"かたち"があるものですね。