風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『村上海賊の娘 下巻』 和田 竜

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村上海賊の娘 上巻』 和田 竜
http://blogs.yahoo.co.jp/gogo_yellow_bicycle/63634994.html

続きの下巻
織田方の猛攻、雑賀衆の奮闘から

毛利・村上の水軍もついに難波海で激突。
信長vs.本願寺と瀬戸内vs難波の海賊
木津川合戦


船で隊列を組み襲い掛かる技と
資力と知力を屈指しての
衝突し血みどろの泥臭い海での海賊同士の戦い

宿命のように戦う世界が上巻でも書いたけど
描写が映像的に頭に浮かび
縄から昇る男達の腕の盛り上がる筋肉が浮かぶかのよう

人は生きるだけじゃなく
何の為に命を燃やすのか?
主人公、景の天真爛漫な心のままに行動する姿が
絶望的な事態を打開し
海を泳ぐ魚のように自由で力強い生き様は
痛快で爽快な島を抜ける風のようでした。

先日、ニュースで見たけど
この本願寺の慰霊碑を撤去で
事故病気が関係者にあり祟りかと話題になってました。
この人々の想いや歴史を蔑ろにしてはいけないな。

当時の生きた証が物語にも宿り
生きてるかのような人々が印象的。

瀬戸の島々を走り史跡を巡るのが

また楽しくなりそうです。
さすが本屋大賞作品。

映像化するだろうなー