“日本警察史上の最大の不祥事“と呼ばれる、2002年の稲葉事件。
北海道警の組織ぐるみの異常な違法捜査の実話を基にした衝撃作。
第40回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(綾野剛)
当時にそんな話題にならなかったのが不思議なぐらいの大不祥事。
135分の映画に収まりきれない事件の数々・・。
本人の純粋、まっすぐ君の主人公は悪気ない感覚で銃器検挙の為に覚せい剤を故意に見逃すとか・・
警察内の裏金って税金だし・・
本部のノルマをこなす為の偽りの事件をでっち上げ
嘘だろってぐらいの悪事。
これだけ出来るのは当然組織ぐるみのバックがあったり
自殺した上司や仲間やらの犠牲、恋人をも追い込み
一体正義って何だろうって、滑稽にも思えるお話
最近、神戸製鋼の性能を偽る不正が何年にも渡って組織ぐるみの犯罪やら
日産の再三の放棄無視した出荷
三菱の燃費データ改ざんやら・・
何だか根っこは同じように思えるな
きっと上からの数字目標の押し付けと達成の為の圧力が背景にあるのは間違いないですが
麻痺する正しい判断が日々、アップデートされて
日常化する仕組みを考えると組織作りを再考する必要がありますよね。
人類が文化を持ってから延々と続いた集団的体制はないのとおなじで
個人の悪を糾弾で終わってはスケープゴートにされた人間は無駄死にだな。
恐ろしき組織の非情さと個人の愚かさが引いてみると滑稽。
組織になるときに人は細心の注意を払わないとならないですね。