風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『大人の道徳』 斎藤 孝

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道徳とは本来初めに人が身に着けるべき技術。
その技術が自分や周りを幸せにする
いまこそこの生き難い社会を生きる術となる道徳を考える本。

タイトルから説教っぽいんですが全く違い
このスキルを身に着けると自分や周りを幸せにする学ぶべきものじゃないかと実感しました。

あの斎藤孝さんの印象そのままに紳士で気さくな源は実はこの考え方

道徳がそうさせるのでは?って思うな
ここで得た知識と考え方は今から活かせるし納得のゆくもの

印象的だったのが
心+精神文化+身体文化って所がグッと来ましたね。
この構造によって揺らぐ心を、土台となる精神文化が支える仕組み

精神が大事であり複雑、多様化して時に生き難い世を
安定して生きる深いヒントを発見しました。

何の気なく読んだのですが読んで良かったって思える本。

ちなみにどんなことが書かれてたか目次を紹介すると・・。
【目次より】
はじめに――大人たちにこそ「道徳」は必須の倏塾廊

第1章 今までの価値観が通用しない時代
1 大人たちの非道徳的な振る舞い
2 変容する家族のカタチを踏まえた価値観の再構築
3 冷静な「世間の目」を自分の中に持つ

第2章 道徳=心+精神文化+身体文化
「心」――個人的で移り変わりやすい感情や気分
「精神文化」――共同体で共有される普遍的な意思、気構え、秩序
「身体文化」――礼儀作法、書道、武道など……

第3章 今の日本人が軽視する「礼」は形式的だからこそ意味がある
仁、儀、礼、智、信――5つの徳目
剣道でガッツポーズがいけない理由
「礼」で「心」を制御する
形式化されているから誰にでも通じる……

第4章 道徳のベース「理解力」と「対話力」を育むために文学に触れ「心」を知る
1 文学から「心」を学び人間を理解する
2 他者を理解するために対話を続ける
3 対話を続ける粘り
4 どうしても苦手な相手には「敬遠策」

第5章 ネット社会が増幅させる人間の負の感情を直視する
1 IT社会は今まで以上にコミュニケーション力が必要
2 SNSが中世の魔女狩りを現代に再現させた

第6章 他者とより良い人間関係を築くために道徳を実践する
1 日本人は押しが弱いが道徳が試されるのは行動時である
2 他者とより良い人間関係を築くための道徳
3 道徳は「できるか、できないか」
4 今汝(なんじ)は画(かぎ)れり

おわりに――精神文化と身体文化を受け継ぎ道徳を実践する


ーとまぁタイトルでは分かり難いかと思いますが
精神の安定と仕組みに興味ある方にお勧め本。