人生の重さを背負い生きる人達
『健やかな論理』『流転』『七分二十四秒目へ』『風が吹いたとて』
『そんなの痛いに決まってる』『籤』6編の短編集
朝井リョウさんは『桐島、部活やめるってよ』で華々しくデビューし
久々にフレッシュな人出て来たなと作品はほぼ読んでますが
途中には”ん”って作品もあり今回は懐疑的でしたが
見事にクオリティの高く異なるテーマを巧く描いたものだと感心しました。
この6篇も
人生で求めるものや解決しない問題に変えれないもの
心を痛みや行き場のない想い。人生の選べない籤と・・。
どれも現実感を身近に感じ
朝井リョウならではの繊細なセンサーは
多くの人の心をキャッチしそれを的確に表現できる感覚は
読者をあらゆる場所に運んで疑似体験に誘う
どんな人でも生きる辛さは存在し
それでも死ぬわけにはいかないし
必ずそれを抱え生て行くものであり
それを人生と言うものなのだろう。
様々な生きるこそが
自分の生きるに繋がるエールとなりうるものなのだ。