東京の外れの都市で便利屋を営む多田啓介のもとに、
高校時代の同級生、行天春彦がころがりこんで来て起こる
幾つかの繋がりを持ったお話。
映画化されてるのも分かるなぁー
ビジュアルが浮かび易い分けだ。
誰しも生きてると心には引っかかることや
後悔に苛まれる日常があるよね
便利屋に依頼して来るお客さんは
それぞれに困ったことを抱えながらもコツコツと営む日々
それにのまれながらもコナシテ行く生きてく彼ら・・
こんな言葉がありました。
「不幸だけど満足ってことはあっても
後悔しながら幸福だということはないと思う。」
事実を受け入れ後悔はしない生き方に清々しさを感じたり
「勝手なことばっかりして、他人はどうでもいいようなそぶりを見せるくせに
本当は誰よりもやわらかく強い輝きを、奥底に秘めてる。
行天と接した人間は、みなそのことを知ってるのに、本人だけ気付いてない」
そんな人間味溢れる相方との日々
挫折と言う荒野の中に確りと拳を握って生きてく姿を想像しますが
冒頭に書いた満足に繋がるんじゃないかな?
どうしょうもないような
行き当たりばったりに感じる暮らしもそうだし
「幸福は再生する、と。形を変え、さまざまな姿で、
それを求めるひとたちのところへ何度でもそっと訪れて来るのだ。」
明日の幸福を求めて生きることは
依頼者と言うものにかたちを変えてやって来るものかもね。