風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール 』 香山リカ

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人が拘りぶつかる迷宮にしがみつかない生き方の提案のこの本
最後の章にあるように「〈勝間和代〉を目指さない。」と題され
勝間和代氏の自己啓発本への批判が展開されていました。
勝間本も読んだことがありますが。
何でこんなに両極端なんでしょうね。
人は誰もが借金や不治の病、失恋や失業、老後や死について悩み考え
生まれた意味や人生の空しさを強く感じたりもしますが
そこからまた何か明日を生きることの切っ掛けになるんじゃないかな?
それにしがみつくのはどうかと思うけど
拘らないで生きる生き方には疑問だな。
意味を考え自分なりの何かを持ちつつ生きることが大事だと思うんだよね
別に勝間支持でも香山支持でもないですけど
両方を持って生きる生き方こそ大事でしょう。
成果主義の導入した企業は実は
その後、うつ病は増え、業績も上がらなかったって話があったけど
自慢や自己PRのは結局人も企業も病むってことなんでしょうね。
経済的、経営的視点においても
社会や企業を成長させるものではないって
その章では締めてましたが人も企業も同じなんですよね。
自然じゃない誇大で自己肥大した自我の先は
その瞬間の満足だけで鼻持ちならない奴になっちゃうからね。
結局、問われるのは真の生き方こそが自分や社会の明日を築くってこと
本文にもあったけど
「深い意味がなくても仕事をし続けるのは、
それだけでけっこう意味があるのではないか、と思うのである」
そう!それなりの意味ってあるしね。
意味を得ても
「自分で選んでやってきたのに
手に入れてみると、ゴミになっているみたいな
そういう殺伐としたものを抱えてるじゃないかと思う」
って言葉もあります。
やっぱ迷いますよね
そんな中でも
「自分と違う考え方をしてる、生き方をしてる人を排除せずに
受け入れるゆとりにも繋がる」
「あいまいなまま様子を見る」
なるほどなぁ・・。
何だか自分の心の中の勝間的なこと香山的な
矛盾した心持をこの本を読むことで
整理出来た気がします。
その先にはそれぞれの幸せな世界が無限に広がってると信じたいな。