風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『大人の流儀』 伊集院静

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伊集院静エッセイですが
彼の破天荒でユニーク、無頼な生き方は
多くの苦難と向かい合ったんでしょうね。
言葉の隅々に宿る
生き方への真摯な思いが溢れてました。
自分ならどう生きるのか?
こんな言葉がありました。

「どんな生き方をしても人間には必ず苦節が一、二度むかうからやってくる。それがないのは人生ではない 人間は強くて、弱い生きものだ そんな時 酒は友となる」

いいスタンスですよね。
そんな不測の事態は必ずある
それを往なす乗り切る日常が未来を作るんじゃないかな。

そんな苦悩の中でも最も耐え難いものは
やはり故夏目雅子さんの話なんでしょうけど
言葉に出来ない行間からも
大切な人を失うと言う何にも代え難いことが伝わりました。

そんな時に本文にもあった
チェチェンの老婆の台詞だそうですが・・

「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」

人は経験にしか学べないことが確かにある。
まるで旅はすることでしか見えないものが大半であるように
タイトルの”大人の流儀”か・・
自分の流儀ってありますか?
振り返り見つめることも時には必要ですね。