渋谷のスクランブル交差点で起きた事件
恋人の復讐を誓う元教師、殺し屋、裏社会のエージェントや対立組織
交錯する運命は!?
伊坂幸太郎の同名小説を映画化。
原作を先に読んだんですが
錚々たる配役に違和感もあったけど
映像化が見事に成功してる印象。
日常の背後に潜む闇の世界が緻密に違和感なく
スリリングな映像が流石!
過激に血が吹き飛び
何度も殴られ痣のようになった顔の痛々しさ
自分の心にもぐっと世界が押し寄せる。
物語中に密集して育つと黒く変色して凶暴化するというトノサマバッタ。って話があったんですが
渋谷のスクランブル交差点を俯瞰して観る映像は
まさにトノサマバッタのようにも見える。
その中で変色し闇に隠れ
殺した相手に憑りつかれる人間や
ノイズが消えないヒットマンといい
俯瞰した人の世界はまさにそうなのかも知れないね。
伏線とどんでん返し
実は人間は昆虫と変わらないのかも知れないね・・。