青砥は中学時代の同級生の須藤と再会する。
長い歳月の間にはそれぞれの深い過去を経験した後の二人は・・。
第32回山本周五郎賞受賞。
ドラマのように劇的じゃない人生を多くの人が暮らす。
歳を経ての出会いもそうかな?
若い頃のように欲望に突き動かされた後の
恋愛に至らないって感じが等身大であり深く共感。
平場にあって自然な須藤と青砥の会話が
二人の距離感や言葉にならない相手を想う気持ちに心に響く
人生に深く心に残るものは
平場で見る月なんですよね。
そこにこそ輝く、深い想いもあるのかな。
静かに心の全てを支配するような出会い
人生においてそれは全てを包むほどの大きさがある。