風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『愛について語るときに我々の語ること』 レイモンド カーヴァー (著) / 村上春樹 (翻訳)

日常の何気ない会話や出来事の中に、人間の孤独や夫婦のすれ違い
愛情、憎しみ、喪失などを描いた17編の短編集。
 
カーヴァーの文章って削ぎ落されシンプルな文章ですね。
「この人は、本当は何を思っているんだろう?」
行間に想像が膨らむ、それぞれが経験してきた愛や傷、嫉妬、暴力、孤独が沈んでいる。
 
人は「愛」という言葉を簡単に口にするも
愛はそんなに単純なものではない。
 
カーヴァーの作品には、そんな「人間関係のわからなさ」が漂っている。
そして、そのわからなさを村上春樹の淡々とした訳がうまく引き出しているように感じました。
 
そして、人間は言葉よりも、言葉にならない部分で繋がってる
 
何気ない沈黙。
ふとした仕草。
言いかけてやめた言葉。
 
そういうものの中に、その人の本当の気持ちが隠れている。
 
完璧に分かり合えなくても、それでも誰かと一緒に生きようとする。
その不器用さこそ、人間らしさなのかもしれないですね。
 
読み終わったあとにじわじわと心に残る作品。