風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『小さいおうち』 中島京子

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直木賞受賞作の中島京子さんの『小さいおうち』
戦前、戦中のそして現代へと続く想い、生きた証。
この世の人は誰もが自分が主人公の物語を生きている
そんな一人の女中さんが過した日々
赤い屋根のお家で出会った人
慈しみながら育った子供
人生を振り返った時に
胸を張ってそれが全てだったと言えることってありますか?
そんな強い想いを持ってるならば
確りと生きたって証なんだろうな。
その想いが遥かな時間を越えて広がりを持って生きて結実するもの
それは決して華やかな楽しい思いばかりではない
傷にも似た深い連続性を阻害するものって人生にはありますよね。
そんな切ないくもある思いも昇華され
豊かな人生は本文にある
「聖なるもの/守られたもの」なんだと思います。
誠実に人生に向き合って生きるって素敵だなぁ・・。